ミコライウ(その他表記)Mykolayiv

デジタル大辞泉 「ミコライウ」の意味・読み・例文・類語

ミコライウ(Mykolayiv/Миколаїв)

ウクライナ南部、ミコライウ州都市。同州の州都黒海北岸に注ぐ南ブーフ川河口部に面し、河港を有す。19世紀より造船業が盛ん。ロシア語名ニコラエフ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミコライウ」の意味・わかりやすい解説

ミコライウ
Mykolayiv

ウクライナ南部,ミコライウ州の州都。ロシア語名ニコラエフ Nikolayev。黒海北西岸,南ブーグ川河口の三角江の東岸に位置する。ロシアの黒海沿岸部併合後の 1788年,古代ギリシアの植民市オルビアがあった地の近くに軍港として建設された。1862年に商業港としても開港し,1873年には鉄道が開通。黒海における最も重要な港の一つで,後背のクリビーイリーフクリボイログ)の鉄鉱石,広大なステップ地帯からの穀物などを積み出す。工業はウクライナ最大の造船をはじめ,セメントプラント,土木用機械,ポンプローラベアリングなどの工場や,食肉メリヤス,皮革加工などの工場があり,郊外に大規模なアルミナプラントが立地する。造船大学,教育大学,美術館,郷土博物館などの教育・文化施設をもつ。人口 50万9011(2005推計)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミコライウ」の意味・わかりやすい解説

ミコライウ
みこらいう
Миколаïв/Mykolayiv

ウクライナ南部、ミコライウ州の州都で港湾都市。ロシア語ではニコラエフ。人口51万4000(2001)、48万1760(2018推計)。黒海北岸から北へ入り込んだブーフ(南ブク)川の溺(おぼ)れ谷の入り江に面し、港湾施設がある。市は1788年に建設され、1862年に商港ができ、その後造船業の一中心となった。旧ソ連地域では有数海軍工廠(こうしょう)(空母建造能力をもつ)、造船所、非鉄金属冶金(やきん)やアルミナなどの工場があり、郷土館、美術館などが置かれている。南ウクライナの交通中心地で、ヘルソン、オデーサから鉄道やハイウェーが集中する。

渡辺一夫

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