ミドリガメ(読み)みどりがめ

共同通信ニュース用語解説 「ミドリガメ」の解説

ミドリガメ

北米原産で正式な和名ミシシッピアカミミガメ。子ガメは鮮やかな緑色であることからミドリガメと呼ばれる。生後間もない頃は甲羅の長さが5センチ程度だが、成長すると20~30センチ、体重約3キロにもなる。日本固有のニホンイシガメ(約1キロ)より大型で、寿命は30~40年。環境省によると、ペットが野生化し、北海道から沖縄まで全都道府県に分布する。雑食で、水草魚類甲殻類などを食べる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミドリガメ」の意味・わかりやすい解説

ミドリガメ
みどりがめ

爬虫(はちゅう)綱カメ目に属し、ペットとして人気のあるアメリカ原産のヌマガメ科の子ガメ類をいう。背甲が緑がかるため日本ではこの名で親しまれる。ニシキガメChrysemysのカメが多く、おもな種類はアカミミガメキバラガメを含む12亜種)とニシキガメ(4亜種)であるが、アメリカヌマガメ(8亜種)、アカハラガメ(3種)の仲間も含まれ、形態的に似たものが多い。幼体では甲や頭頸(とうけい)部に美しい模様があるが、これらは成長とともに薄れる。ほかに別属で色彩斑紋(はんもん)が似たものも含まれる。

[松井孝爾]


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