ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メー」の意味・わかりやすい解説
メー
May, Alan Nunn
[没]2003.1.12. ケンブリッジ
イギリスの物理学者。 1936年ケンブリッジ大学で学位をとり,キャベンディッシュ研究所所員 (1942) 。 1943年カナダのモントリオールの原子力計画に参加,のちアメリカの「マンハッタン計画」にも従事。 1946年カナダにおける原子力機密漏洩事件で検挙され,ソ連へウラン 233,ウラン 235の試料および情報を流したかどでイギリス法廷から 10年の刑を宣告されたが,1952年 10月釈放された。
メー
May, Phil
[没]1903.8.5.
イギリスの社会・政治漫画家。9歳で父を失い,苦学をしながら 16歳のときロンドンに出て,劇場の舞台衣装係となり,『セント・スチーブンス・レビュー』誌に漫画を寄稿。一時オーストラリアに行き,同地の『シドニー・ブリティン』紙で仕事をしたが,再びロンドンに戻り,96年より『パンチ』誌の漫画家として活躍。簡潔な線と風刺と情味のある作風で知られた。作品集『フィル・メーの浮浪児』 (1896) などがある。
メー
May, Thomas
[没]1650.11.13. ロンドン
イギリスの詩人,劇作家,翻訳家,歴史家。清教徒革命に際して議会派につき,長期議会を弁護した『長期議会史』 History of the Parliament of England which Began November the Third (1647) を書いた。そのほか長詩,喜劇,ラテン文学の翻訳がある。
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