日本大百科全書(ニッポニカ) 「議会派」の意味・わかりやすい解説
議会派
ぎかいは
Parliamentarian
イギリスのピューリタン革命下の国王反対派。髪を短く刈り上げた人たちが多かったため、円頂党(ラウンドヘッズRoundheads)とあだ名された。1641年「大諫議書(だいかんぎしょ)」の採択をめぐって長期議会が分裂した結果、議会派と王党派とが形成された。議会派は革命の進展にしたがってしだいに分裂し、厳格な教会規律を主張するが政治的には穏健な長老派、教会規律には寛容だが政治的にはより強硬な独立派、すべての人間の政治的平等を主張するレベラーズなどに分かれていった。第五王国派などの左翼諸党派も広義の議会派といってよい。しかし、クロムウェルの独裁のもとで独立派以外の党派がすべて排除されるに至ったため、長老派を中心として議会派の一部と王党派との和解が進み、王政復古の準備が整えられることになった。(書籍版 1985年)
[小泉 徹]