モスタガネム(その他表記)Mostaganem

デジタル大辞泉 「モスタガネム」の意味・読み・例文・類語

モスタガネム(Mostaganem)

アルジェリア北西部の港湾都市地中海に面する。12世紀に建設。16世紀にオスマン帝国の海軍提督バルバロス=ハイレッディンパシャにより陥落され、以降、重要な商港になった。現在も同国有数の港湾一つとして知られる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モスタガネム」の意味・わかりやすい解説

モスタガネム
Mostaganem

アルジェリア北西部,アルズウ湾にのぞむ港湾都市。モスタガネム県県都。オラン東北東約 80kmに位置。 11世紀にはムルストゥゲと称され,ムラービト朝アミールにより砦が築かれた。 1516年バルバロス・ハイレッディン・パシャに征服され,以来海上交通の拠点,商業の町として繁栄。 1833年フランス軍によって占領された。町の中央をアインセフラ川が流れ,左岸は近代的市街右岸は古い回教徒居住地区。周辺で産するワイン,野菜柑橘類内陸アルファルファ積出港。サハラ内陸部から天然ガスのパイプラインが通じている。人口 11万 4534 (1987推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「モスタガネム」の意味・わかりやすい解説

モスタガネム
もすたがねむ
Mostaganem
Mestghanem

アルジェリア北西部、地中海岸の港湾都市。モスタガネム県の県都。人口12万4399(1998)、33万8143(2008センサス)。農牧産品の集散地商業地で、羊毛果実小麦、野菜、ぶどう酒輸出港である。建材、機械、食品などの工業も行われる。12世紀ごろに建設され16世紀に繁栄したが、のち衰退し、20世紀に入り急激に発展した。

[藤井宏志]

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