やっさもっさ(読み)ヤッサモッサ

デジタル大辞泉 「やっさもっさ」の意味・読み・例文・類語

やっさ‐もっさ

[名]大騒ぎ。もめごと。
「―が起る結極つまりは」〈紅葉・二人女房〉
[副](スル)大勢が集まって大騒ぎするさま。また、もめたり混乱したりするさま。「勝手なことを言い合ってやっさもっさする」
[類語]ちゃかちゃかちょこまか浮き腰そそくさあたふたてんやわんや

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「やっさもっさ」の意味・読み・例文・類語

やっさ‐もっさ

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 大勢で騒ぎ立てること。大騒ぎ。もめごと。やっちゃもっちゃ。やっさ。
    1. [初出の実例]「綱引きは互ひにやっさもっさ哉〈安静〉」(出典:俳諧・詞林金玉集(1679)二)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある ) 大勢が寄って騒がしく何かをし合うさま、また、もめたり混乱したりするさまを表わす語。やっさ。
    1. [初出の実例]「此方から書出しを催促して諸勘定を済せば、盆にも暮にもヤッサモッサした事なく」(出典:当世商人気質(1886)〈饗庭篁村〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android