あたふた(読み)アタフタ

精選版 日本国語大辞典 「あたふた」の意味・読み・例文・類語

あた‐ふた

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることが多い) 大いにあわて騒ぐさま、あわてふためくさまを表わす語。
俳諧・正章千句(1648)一「今や導師ののぼる礼盤(らいはん)あたふたとさのみな斎(とき)を急がれそ」
[2] 〘形動〙 程度のはなはだしいさま。めちゃくちゃ。〔俚言集覧(1797頃)〕
※俳諧・文化句帖‐元年(1804)一月「あたふたに蝶の出る日や金の番」

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デジタル大辞泉 「あたふた」の意味・読み・例文・類語

あた‐ふた

[副](スル)慌て騒ぐさま。「支度もそこそこにあたふた(と)家を出た」「あたふたするな」
[類語]そそくさ慌てるうろたえるまごつく面食らう狼狽周章周章狼狽騒ぐ慌てふためく右往左往取り乱す度を失う泡を食う一泡吹かせるじたばたうろちょろうろうろどぎまぎおたおたどぎどぎそわそわもじもじもぞもぞぐずぐずちょこまか浮き腰うそうそふらふらよたよたやっさもっさてんやわんや目まぐるしい忙しいせわしいせわしない気ぜわしい慌ただしいきりきり舞い東奔西走てんてこ舞い多忙繁忙繁多繁劇多事多端多用繁用席の暖まるいとまもない猫の手も借りたいせかせか性急拙速多端忙殺怱忙そうぼう倥偬こうそう怱怱そうそう大忙し取り紛れる手が塞がる目が回る応接にいとまがないあくせくこせこせばたばたせっかち気早気早い大わらわ貧乏暇無し甲斐甲斐かいがいしい動き回る倉卒押せ押せやいのやいのまごまごぐじぐじいじいじ因循くよくようじうじちゃかちゃかふわふわおどおどびくびくきょときょとぐらぐら倉皇軽佻浮薄浮薄闇雲やみくも軽挙妄動後先なしうわずるうわつく

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