a1=a2q1+a3 | q1は商,a3は余り | |
a2=a3q2+a4 | q2は商,a4は余り | |
………… | ………… | |
an-1=anqn-1+an+1 | qn-1は商,an+1は余り | |
an=an+1qn | qnは商,余りはなし |
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
二つの自然数の最大公約数を見つける方法。二つの自然数a,bが与えられているとする。a≧bとして,aをbで割ったときの余りをa1とする。bをa1で割り,その余りをb1とおく。b1でa1を割り,余りをa2とする。このようにして,a≧b>a1>b1>a2>b2>……となる整数の列が定まっていくが,どこかで0になる。そのすぐ前の自然数がaとbの最大公約数である。例えば,a=63,b=49ならば,a=63,b=49,a1=14,b1=7,a2=0となり7が最大公約数である(図1)。この方法は1変数の多項式にも有効である。1変数の多項式の大きさを次数で比べて,割って余りを取る方法を繰り返せばよい。例えばf=x4+x3+x+1,g=2x3+5x2+4x+1の場合g1=0となり,最大公約式はx2+2x+1である(図2)。この方法は《ストイケイア》に書かれているので,ユークリッドの互除法といわれるようになった。
執筆者:丸山 正樹
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
最大公約数を求める方法。a1、a2を自然数あるいは整式とする。自然数のときは、a1≧a2で、整式のときは、a1の次数のほうがa2の次数以上であるとする。
a1=a2q1+a3 (a3は剰余)
a2=a3q2+a4 (a4は剰余)
…………
an-1=anqn-1+an+1
(an+1は剰余)
an=an+1qn
となるとき、an+1がa1とa2の最大公約数である。an+1=1のときは、a1とa2は互いに素である。3553と2584の最大公約数は323であるが、これは次のようにして求める。
3553=2584×1+969
2584=969×2+646
969=646×1+323
646=323×2
[寺田文行]
出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報
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