よしもとクリエイティブ・エージェンシー(読み)よしもとくりえいてぃぶ・えーじぇんしー

知恵蔵の解説

よしもとクリエイティブ・エージェンシー

吉本興業株式会社の子会社として2007年10月に設立。本社は大阪府大阪市中央区難波千日前にあり、所属するタレントのマネジメントやエージェントを行うと同時にテレビ・ラジオ番組や演芸・演劇の制作・配給・興行を行っている。
親会社の吉本興業は、1912年に吉本吉兵衛・せい夫婦が大阪天満宮付近に並んでいた天満八軒の一つである第二文芸館を買い取り寄席を開いたのが始まりで、13年には吉本興業部を設立。次々と寄席を増やしていき、22年には約30カ所の寄席があった。桂春団治や横山エンタツ・花菱アチャコなど人気芸人を抱え、落語や漫才などのお笑いの興行を行う他、映画上映、演芸番組や喜劇をテレビで放送するなど事業は幅広い。また、タレントを養成する「吉本総合芸能学院(NSC)」を開設。若手タレントの発掘と育成にも力を入れている。現在は東京・新宿の「ルミネtheよしもと」、浅草の「よしもと浅草花月」や神田神保町の「神保町花月」などを運営し、東京への進出もめざましい。タレントのグッズやDVD、書籍の販売にも力を入れている。
よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属するタレントは約800人で、笑福亭仁鶴や桂三枝などの落語家、オール阪神・巨人などの漫才師、ダウンタウンやナインティナインといったお笑いコンビをはじめ明石家さんまなどのピン芸人などがいる。一方でコラムニストの勝谷誠彦や女優の真理アンヌなども所属している。タカアンドトシらが所属する、よしもとクリエイティブ・エージェンシー札幌(札幌吉本)や博多華丸・大吉らが所属する、よしもとクリエイティブ・エージェンシー福岡(福岡よしもと)、東海支社の名古屋よしもとや広島事務所がある。
テレビや劇場などで人気を集める大物タレントを多く抱えているが長時間労働や危険を伴うロケや撮影なども多い。近年ではナインティナインの岡村隆史が約4カ月の病気療養をしたり、チュートリアルの福田充徳が急性膵炎(すいえん)で入院しその後復帰するも以前よりもやせた姿でテレビに登場したりするなど体調を崩すタレントが多く話題になっている。
2011年8月には同社所属の島田紳助が、暴力団関係者との親密な交際のため、突然芸能界引退を発表した。同社ではこれを機に反社会的勢力との関係を断ち切る方針を強めると発表している。

(金廻寿美子  ライター / 2011年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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