日本大百科全書(ニッポニカ) 「リロングウェ」の意味・わかりやすい解説
リロングウェ
りろんぐうぇ
Lilongwe
アフリカ南東部、マラウイの首都。同国中西部、リロングウェ高原の標高1070メートルに位置する。人口44万0471(1998)、98万9318(2018センサス)。1904年よりイギリス領ニアサランド(現マラウイ)政庁の北部支部が置かれていたが、第一次世界大戦後、一帯でラブlabuとよばれる葉タバコの栽培が盛んとなり、その集散・加工地となった。旧首都ゾンバはイギリス領時代からの首都であったが、発展の遅れた北・中部開発の拠点、交通の要所としてリロングウェに首都を移すことになり、1968年国営首都開発公社が設立された。70年代にブランタイアと結ぶ湖岸道路がつくられ、75年首都となった。移転費用は南アフリカ共和国からの借款でまかなわれた。
[林 晃史]