モントセラト島(読み)モントセラトとう(英語表記)Montserrat

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モントセラト島」の意味・わかりやすい解説

モントセラト島
モントセラトとう
Montserrat

西インド諸島東部,小アンティル諸島北部,リーワード諸島中部にある島。イギリス海外領土。事実上の首都はセントジョーンズ。アンティグア島南西約 40kmにある火山島で,森林に覆われた三つの山地からなる。最高峰は南部のチャンス山(915m)だったが,1995年に始まったスフリエールヒル火山の噴火により地形は大きく変わった。一連の噴火でかつての首都プリマス壊滅,住民の 3分の2が島外に避難した。1493年クリストファー・コロンブスが発見。1632年イギリス人,アイルランド人が入植,タバコ,アイ,次いでワタ,のちサトウキビを栽培。この間しばしばフランス人の攻撃を受け,一時占領された。1871~1956年イギリス領リーワード諸島に,1958~62年イギリス領西インド諸島連邦に属していたが,その後単独の属領となった。主産業は農業で,野菜,ライム,海島綿などが栽培され,牧畜も盛ん。面積 103km2。人口 3600(2001推計)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「モントセラト島」の意味・わかりやすい解説

モントセラト島
もんとせらととう
Montserrat

西インド諸島東部、小アンティル諸島中のリーワード諸島中央部の島。イギリス領の火山性の島である。面積98平方キロメートル、人口3600(2001推計)。中心都市はプリマス。アンティル諸島のなかでは未開発の島で、バナナ綿花主産物である。山地は緑に覆われ「西のエメラルド」の名がある。1493年にコロンブスが到達、1632年からイギリスの植民が始まり、1713年にイギリス領となった。

[菅野峰明]

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