ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ル・ジュヌ」の意味・わかりやすい解説
ル・ジュヌ
Le Jeune, Claude
[没]1600.9.25. パリ
フランドル生れのフランスの作曲家。 1564年以降パリで活躍。国王アンリ3世の弟アンジュー公フランソアの楽長として仕え,のちアンリ4世の保護を受けて新教徒ユグノー派に属した。詩人 A.バイフと協力して古代韻律による"musique mesurée"の技法でシャンソンを作曲,また C.グディメルとともにユグノー派の詩編歌を作曲した。代表作はシャンソン集『春』 (1603) 。
ルジュヌ
Lejeune, Louis François, Baron
[没]1848.2.29. ツールーズ
フランスの軍人,画家,石版画家。ナポレオン軍の将校として多くの戦争に参加し,一連の戦争画を描いた。 1806年にミュンヘンで石版画の創始者 A.ゼネフェルダーの工房を訪れ,その技術をフランスに紹介。肖像画や風景画も描く。 37年にツールーズの美術学校校長,同市美術館館長。主要作品はベルサイユ宮殿の『マレンゴの戦い』『モスクワの戦い』『ピラミッドの戦い』。
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