ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レオ14世」の意味・わかりやすい解説
レオ14世
レオじゅうよんせい
Leo XIV
第267代教皇(在位 2025~ )。本名ロバート・フランシス・プレボスト Robert Francis Prevost。フランシスコの死去に伴い開かれたコンクラーベにて,2025年5月8日に新教皇に選出され,史上初のアメリカ合衆国出身の教皇となる。長らくペルーで布教活動に従事し,ペルー国籍ももつ。管理者として公正かつ抜かりがなく,カトリック教会において中道派に属するといわれる。
校長を務める父と図書館員の母の間の 3人兄弟の末子としてシカゴのサウスサイドで生まれ育ち,地元のカトリック系の学校に通いながら祭壇奉仕者を務める。1973年ミシガン州ホランドの聖オーガスティン神学高等学校を卒業,その後フィラデルフィア近郊のビラノーバ大学で学び,1977年に数学の学士号を取得。同年アウグスチノ会(聖アウグスチノ修道会)の修練院に入り,1981年に終生誓願を宣立。1982年に司祭に叙階される。1984年教会法の教授免許を取得。1985~86年ペルー北部のチュルカナス管区で宣教を行なう。いったんシカゴに戻ったあと,1988~99年ペルーのトルヒーヨに派遣され,アウグスチノ会神学校の校長など要職を務める。1999年シカゴにおいて,善き勧めの聖母 Our Mother of Good Counsel管区の管区長に就任。2001~13年アウグスチノ会の総長に就任し,ローマに移り住む。2014年,教皇フランシスコによりペルーのチクラヨ教区の使徒座管理者に任命され,翌 2015年に同教区の司教となる。2018~23年ペルー司教協議会第二副会長。2023年1月,ローマ教皇庁司教省長官,および教皇庁ラテンアメリカ委員会議長に任命され,同 9月に枢機卿(カーディナル)に叙任される。
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