レギュラー・チェーン(読み)れぎゅらーちぇーん(英語表記)regular chain

日本大百科全書(ニッポニカ) 「レギュラー・チェーン」の意味・わかりやすい解説

レギュラー・チェーン
れぎゅらーちぇーん
regular chain

チェーン・ストア主流をなす形態。すなわち、同一種類の、あるいは類似の商品を扱う多数の小売店舗が単一の資本(企業)の下に結合され、本社中央本部)の統一的な方針もとに管理され運営される小売業経営形態のことである。レギュラーとは正規の意味で、ボランタリーチェーンが任意のチェーンであるのに対比してよばれている。アメリカでは会社チェーンcorporate chainといっている。2002年(平成14)の「商業統計」では、日本で10店舗以上所有する小売企業数は4195で、小売販売額の46.5%を占めている。

伊藤公一

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レギュラー・チェーン」の意味・わかりやすい解説

レギュラー・チェーン
regular chain

同一資本に属する多数の店舗が,各地に分散しながら中央の本部によって統一的に管理されている大規模な小売組織。同一資本,同一経営という点では,多数の店舗をもつ百貨店も同じであるが,商品の集中仕入れ,販売促進活動の統合化,商品管理システムの一元化などのチェーン・オペレーションが存在することによって,本支店とも比較的独自なマーチャンダイジング活動を行なっている百貨店などとは区別される。商品の性格上,食品分野において特に顕著であるが,日本では実用衣料や日用家庭用品なども包含し,ビッグストアとして百貨店と並ぶまでに成長している。 (→ボランタリー・チェーン )

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