ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レズリー」の意味・わかりやすい解説
レズリー
Leslie,Thomas Edward Cliffe
[没]1882.1.27. ベルファスト
アイルランドの経済学者。イギリス歴史学派の始祖の一人。マン島のキング・ウィリアムズ・カレッジ,ダブリンのトリニティ・カレッジを卒業後,1853年ベルファストのクイーンズ・カレッジ法学・経済学教授に就任。生涯を通じてアイルランド問題に関心を寄せ,土地改革問題についての著作が多い。一方で当時の正統派経済学に方法論争を挑んだ。その代表作は歴史的相対主義によりながら正統派の非現実性を鋭く攻撃した『経済学の哲学的方法について』 On the Philosophical Method of Political Economy (1876) であり,他に『土地制度論』 Land Systems and the Industrial Economy of Ireland,England and Continental Countries (70) がある。
レズリー
Leslie, David, Baron Newark
[没]1682
スコットランドの軍人。初代レーブン (伯) の甥。三十年戦争に際し,スウェーデン王グスタフ2世の軍に参加。清教徒革命では,叔父とともに最初は議会側に協力し,1644年マーストンムーアの戦いに参加し,翌年モントローズ侯を撃破したが,51年国王側に転じた。ウースターの戦いで敗れて捕虜となり,ロンドン塔に投獄されたが,王政復古の際,釈放された。 61年ニューアーク男爵に叙せられた。
レズリー
「レーブン(伯)」のページをご覧ください。
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