寄せ(読み)ヨセ

デジタル大辞泉 「寄せ」の意味・読み・例文・類語

よせ【寄せ】

寄せること。寄せ集めること。「人寄せ」「客寄せ
囲碁将棋終盤戦の細かい詰め。
望みを寄せること。信任。信頼。
時世の―今一きはまさる人には」〈明石
一身上の力となる人。後見。
「一の皇子は、右大臣の女御の御腹にて、―重く」〈桐壺
ゆかり縁故。ちなみ。
「その―ありとて、後醍醐天皇とおくり名し奉る」〈太平記・二一〉
子細。わけ。いわれ。
「国を争ひて戦ひをなす事、数へ尽くすべからず。それもみな一ふし二ふしの―はありけん」〈増鏡新島守
歌論で、縁あるものに関連づけること。縁語。
「歌は―あるがよきなり、衣に、たつ、きる、うら」〈詠歌一体

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の寄せの言及

【将棋】より

…多く後手方で使う。 舟囲い王を左側に寄せ,舟に乗ったような形。 穴熊左右どちらかの香を1段進め,そのあとへ王を入れ金銀で囲うもの(図15)。…

※「寄せ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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