ロダンバック(読み)ろだんばっく(その他表記)Georges Rodenbach

デジタル大辞泉 「ロダンバック」の意味・読み・例文・類語

ロダンバック(Georges Rodenbach)

[1855~1898]ベルギー詩人パリに出て象徴派影響を受ける。故郷フランドル地方の風物に託して、沈鬱ちんうつ夢想世界をうたった。詩集「白い青春」「沈黙支配」、小説「死の都ブリュージュ」など。ローデンバック

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精選版 日本国語大辞典 「ロダンバック」の意味・読み・例文・類語

ロダンバック

  1. ( Georges Rodenbach ジョルジュ━ ) ベルギーの詩人、小説家。パリに住み、故郷フランドル地方の風物を幻想的に描いた。詩集「純白の青春」、小説「死都ブリュージュ」など。(一八五五‐九八

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロダンバック」の意味・わかりやすい解説

ロダンバック
ろだんばっく
Georges Rodenbach
(1855―1898)

ベルギーのフランス語詩人。トゥールネーの生まれ。ガンの中学時代から詩にひかれ、1878年から1年間パリに出たおり『悪の華』を知り、以後ボードレールの模倣をするが、86年の『白い青春』La Junesse blancheでフランドルの古都の霧の冬景と憂鬱(ゆううつ)な魂の照応の詩法に到達、88年のパリ永住後もペシミズムに彩られた風土性の強い死の夢想を歌い続けた。92年に小説『死都ブリュージュ』Bruges-la-Morteの異国情趣で一躍パリ文壇に名をなした。詩集に『静寂の支配』(1891)、『閉ざされた生』(1896)。マラルメの火曜会参加者の1人。死の直前には自然美と信仰の淡い復活を歌い、世紀末的デカダン精神を脱却した。

[遠山博雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロダンバック」の意味・わかりやすい解説

ロダンバック

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