ワルターフォンデルフォーゲルワイデ(その他表記)Walther von der Vogelweide

精選版 日本国語大辞典 の解説

ワルター‐フォン‐デル‐フォーゲルワイデ

  1. ( Walther von der Vogelweide ) 一二世紀から一三世紀のドイツの抒情詩人諸侯宮廷保護を受け、吟遊詩人として各地歴遊ミンネリート(恋愛歌謡)・格言詩をつくった。ゲーテ以前の最大の詩人といわれる。(一一七〇頃‐一二三〇頃

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ワルター・フォン・デル・フォーゲルワイデ
Walther von der Vogelweide

[生]1170頃
[没]1230頃.ウュルツブルク?
中高ドイツ語時代の抒情詩人。騎士階級の出身で,低部オーストリアの生まれとされている。ウィーンバーベンベルク家の宮廷で教養を身につけ,ラインマール・フォン・ハーゲナウに師事してミンネザング修業。のち師と対立し,1198年から封土を求めてヨーロッパ各地の宮廷を遍歴,最後に皇帝フリードリヒ2世に仕え,1220年頃ウュルツブルク近辺に待望の小さな封土を与えられた。従来の伝統的なミンネザングの枠をこえて,身分の低い娘への愛,いわゆる「低きミンネ」 Niedere Minneを賛美する一方,多くの優れた政治的格言詩,宗教詩を書き,当時の政治,道徳,カトリックの腐敗を嘆き批判した。特に皇帝とローマ教皇との争いに関しては,痛烈に教皇を攻撃した。

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