デジタル大辞泉 「ワルトブルク城」の意味・読み・例文・類語 ワルトブルク‐じょう〔‐ジヤウ〕【ワルトブルク城】 《Wartburg》ドイツ中部、チューリンゲン州の都市、アイゼナハにある城。チューリンゲン地方伯ルートウィヒ=デア=シュプリンガーが1067年に建造し、以来、度重なる増改築がなされて現在の姿になった。宗教改革者ルターが新約聖書のドイツ語翻訳を行った場。また、ワグナーのオペラ「タンホイザー」の歌合戦の舞台としても知られる。1999年に世界遺産(文化遺産)に登録された。バルトブルク城。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワルトブルク城」の意味・わかりやすい解説 ワルトブルク城ワルトブルクじょうSchloss Wartburg ドイツのチューリンゲン地方アイゼナハ近くにある古城。 1070年に築城,チューリンゲン方伯ヘルマン1世 (?~1217) が再建し,多数の吟遊詩人や音楽家を招き (→ウォルフラム・フォン・エシェンバハ ) ,はなやかなドイツ文芸の一大中心地となった。中部高地ドイツの伝統的城郭建築の面影をとどめる。 1521~22年に,M.ルターがこの城内で聖書を翻訳。 M.シュビントの壁画がある。 R.ワーグナーの楽劇『タンホイザー』の舞台になっている。 1999年世界遺産の文化遺産に登録。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワルトブルク城」の意味・わかりやすい解説 ワルトブルク城わるとぶるくじょうWartburg ドイツ中部、チューリンゲン州の都市アイゼナハの南西山上にある城。1067年に建造されたといわれ、チューリンゲン地方伯の城であったが、1255年ウェッティン家(後のザクセン選帝侯家)の所有に帰した。建造以来、何度も増築、修理され、ドイツ中世におけるもっとも壮大な城の一つである。ルターがウォルムス国会での審問のあと、ザクセン選帝侯フリードリヒ賢公によってここに保護され、『新約聖書』をドイツ語に訳した。なお、この城は1999年に世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。[中村賢二郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例