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アウターライズ地震 あうたーらいずじしんOuterrise earthquake

知恵蔵miniの解説

アウターライズ地震

海溝の外側(アウター)の、海側プレートが隆起(ライズ)した領域で発生する地震。海側プレートの隆起は、陸側プレートの下へ沈み込もうとする海側プレートが、海溝の手前(外側)で曲がりはじめるためにできる。この下方向へと曲がる力によって、海側プレート内部の断層に圧力がかかって上下方向のずれが生じ、地震が発生する。この際、プレートの浅い部分で左右に引っ張り合う力が働いた場合は「正断層型」、深い部分で左右から押し合う力が働いた場合は「逆断層型」に分類される。多くは正断層型のアウターライズ地震で、東日本大震災のようなプレート境界型地震の後に起こりやすく、同震災の発生した2011年3月11日以降、余震として発生が確認されている。震源が陸地から離れているため、正断層型、逆断層型共に揺れは比較的小さいが、正断層型では上下方向の断層のずれがより大きく、津波が巨大化する傾向がある。

(2013-10-30)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル大辞泉の解説

アウターライズ‐じしん〔‐ヂシン〕【アウターライズ地震】

プレート境界で沈み込む海洋プレートにおいて、海溝軸の海側の隆起した領域に引っ張りの力がかかり、断層を起こすことによって生じる地震。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アウターライズ地震
あうたーらいずじしん
outerrise earthquake

海溝の外側(アウターライズ)付近でおきる地震。陸から見たとき、海溝の反対側に見える海溝軸に沿った海底地形の高まりをアウターライズという。これは、海洋性プレートが海溝で沈み込む際に下向きに折れ曲がりをおこすために生じると考えられている。海溝沿いのプレート境界で逆断層型の大地震が発生すると、しばらくしてアウターライズの浅い部分で正断層型の地震がおきることがある。これは、プレート境界で逆断層型の地震が発生することにより海洋性プレートの沈み込みに対する留め金が急に外されたようになり、プレートの折れ曲がり部分であるアウターライズの浅い部分に引っ張りの力が働くためだと考えられている。その一例として、2006年(平成18)11月15日に千島列島沖のプレート境界でおきた逆断層型地震(モーメントマグニチュード(MW)8.3)に引き続いて、2007年1月13日にその沖合いのアウターライズで発生した正断層型地震(MW8.1)をあげることができる。2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震により誘発されたとみられる地震のなかにも、アウターライズで発生した正断層型の地震がいくつかある。アウターライズの正断層型地震は、震源が陸地から比較的遠いため陸地で感じる揺れは小さいが、地震の規模に比して大きな津波を発生させることがある。これは、引っ張りの力に起因して地震が起きるため断層面の傾きが鉛直に近くなり、海底の上下変動が大きくなることによる。なお、アウターライズの深い部分には、浅い部分とは逆に、圧縮の力が働くため、そこでは逆断層型地震がおこることがある。[山下輝夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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