アクティブ・バース(読み)あくてぃぶ・ばーす

  • active birth

妊娠・子育て用語辞典の解説

産む女性(産婦)と生まれてくる赤ちゃんの主体性を尊重した出産、女性と赤ちゃん主体の出産といわれます。分娩台でのお産は一般的にはあおむけですが、アクティブ・バースでは起き上がった姿勢や四つんばい姿勢など女性の出産本能に身をまかせる方法を採用します。1980年代に日本でも導入されてきた考え方で、当初は助産所などでの実施が主でしたが、現在では一般の病医院でも、産婦さんがリラックスしてお産に臨めるよう、フリースタイル分娩(座位、四つんばい、立位など)として取り入れている施設があります。

出典 母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(愛育病院院長)、子育て編:多田裕(東邦大学医学部名誉教授) 妊娠・子育て用語辞典について 情報

知恵蔵の解説

ラマーズ法などの自然分娩の考え方を一歩進めた出産。分娩には自然な生理的過程があるので、産婦が積極的にそれを受け入れ、自由に歩行したり、シャワー浴や食事をするなどして陣痛の苦痛を和らげ、分娩の促進を図ろうとする試み。

(安達知子 愛育病院産婦人科部長 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

百科事典マイペディアの解説

本来は生理的な営みであったはずの分娩(出産)が,医療体制に組み込まれたことによって主体が医師あるいは病院側に移ったとし,産む側が主体的に分娩に臨み,分娩の生理的な経過にそって,本来備わっている出産機能を引き出して,できるだけ楽な形で分娩を迎えようとする考え方。分娩台にしばりつけられた形で過ごすのではなく,自由に歩行したり,入浴したり,最も楽な姿勢をとることによって,分娩の苦痛をやわらげる。座位姿勢をとる〈座位分娩〉,微温湯をはったプールの中で出産を迎える〈水中出産〉などがある。→ラマーズ法
→関連項目無痛分娩

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

お産は本来本能的な行為であり,産婦はだれからも方法論を押し付けられることなく自由に呼吸し,楽な姿勢で産むという考え方に立つ出産方法。医学が進歩して医療体制が人工的,管理的になってきたことに疑問を抱き,お産を自分の手に取り戻し,自然な出産をしようという声が世界中で高まってきた。そのなかで特に注目されている出産法である。そもそもあお向けの姿勢は産医が介助しやすいように産婦を固定したものだとし,横向きやしゃがんだ姿勢,立てひざ,四つんばいなど好きな姿勢で分娩に臨ませる。また,上体を起こした姿勢での分娩は,重力の助けを借りて胎児が出やすくなり,時間も短縮され,自然の摂理にかなっているという前提に立っている。

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