コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

アダット adat

世界大百科事典 第2版の解説

アダット【adat】

〈慣習〉〈慣行〉または〈伝統的秩序〉〈慣習法〉を意味するアラビア語アーダを起源とするマレー語で,タイ南部,マレーシアインドネシア,フィリピン南部に広く使われる。その内容は地域的にひじょうに異なるが,広義には〈現在に生きる過去の範例,規範〉と言える。文書化されている場合もあるが,多くは口承である。アダットは親族集団,地縁社会における共同態主義を支えてきた制度として不変の伝統として受け取られやすいが,実際には意識的,無意識的に変化していく柔軟性とあいまいさとを有している。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のアダットの言及

【インドネシア】より

…このような特徴は,オランダ植民地支配の進展や貨幣経済の浸透に伴い,ジャワ農村社会などにおいて特に19世紀以降一部変容したが,概してインドネシアの農村社会に今でも広く見ることができる。 村内の土地利用や人間関係を律する上において,国の法律とは異なるアダット(慣習法)の影響が依然として認められることも,インドネシアの農村社会に共通の現象である。しかしアダットの内容自体はインドネシアの諸地域によってさまざまであり,村人たちはテレビ,ラジオなどを通じて都市文化の影響を受けつつも,一方でいまだにその地方固有のアダットの中で生活しているといってよい。…

※「アダット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

アダットの関連キーワードファン・フォレンホーフェンマイケル・サンデルチンドゥア・マトパドリ戦争マレー人

今日のキーワード

届け出挙式

婚姻届を提出した後、そのまま自治体の役所で結婚式を挙げること。2017年2月、北海道苫小牧市が結婚情報誌「ゼクシィ」(リクルート)からの協力を受けて実施した。これを始まりとして、三重県鈴鹿市や東京都足...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android