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アブラコウモリ アブラコウモリPipistrellus abramus; Japanese pipistrelle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アブラコウモリ
Pipistrellus abramus; Japanese pipistrelle

翼手目ヒナコウモリ科。体長 4.2~5.5cm。体はこげ茶色。耳は短く,ほぼ三角形。和名は長崎県地方の俗名アブラムシにちなむもので,イエコウモリともいう。虫食性で,人家の壁の間や屋根の裏などに群れてすみ,秋から冬にかけて冬眠する。日本 (北海道を除く) ,中国,台湾,朝鮮半島に分布する。

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百科事典マイペディアの解説

アブラコウモリ

イエコウモリとも。翼手目ヒナコウモリ科の哺乳(ほにゅう)類。体長約5cm,前腕長3〜3.7cmほど。本州以南,対馬,奄美大島〜沖縄,台湾,中国大陸,朝鮮半島に分布。
→関連項目コウモリ

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世界大百科事典 第2版の解説

アブラコウモリ【Japanese pipistrelle】

東アジアの人家にすむ小型のヒナコウモリ科の哺乳類(イラスト)。イエコウモリ,アカコウモリ,アブラムシの別名がある。国外では中国,朝鮮半島,台湾,国内では本州から奄美大島,琉球まで分布する。体長4.5cm前後,前腕長3.2~3.5cm。体重6~9g。陰茎骨が異常に長い。吻(ふん)は短くて幅広く,耳介は幅広い三角形であるが,先はとがっていない。尾は長く,先端がわずかに腿間膜(たいかんまく)から突出。体背面は灰茶色で,わずかにカーキ色を帯びる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アブラコウモリ
あぶらこうもり / 油蝙蝠
Japanese pipistrelle
[学]Pipistrellus abramus

哺乳(ほにゅう)綱翼手目ヒナコウモリ科の動物。イエコウモリ、アカコムリ、アブラムシなどの別名があり、青森地方ではコウモリネズミとよばれる。朝鮮半島、中国、台湾および日本では本州から奄美(あまみ)大島、沖縄本島まで分布する。翼開長20センチメートルほどで、頭胴長は40~60ミリメートル、前腕長は30~35ミリメートルである。体の上面は灰茶色、体の下面は灰黄色、幼獣は黒色を帯びる。耳は長さ10ミリメートル内外で先が丸く、基部が幅広く、その前にへら形をした耳珠(じしゅ)がある。もっとも普通にみかける住家性のコウモリで、もっぱら人家の屋根裏、瓦(かわら)の間、戸袋、近代的な高層建築では排気孔などに数頭から20頭、ときに100頭ほどの群れで生息する。4月から11月まで、夕方明るいうちにねぐらを飛び出し、川原、草原、庭などの地上5~10メートルの高さを不規則に飛翔(ひしょう)しながら、ハエやカ、カメムシなど小形の昆虫を捕食する。1産1~4子で、日本の翼手類のうち、もっとも産子数が多い。12月から翌年の3月まで冬眠する。近似種に、森林にすむモリアブラコウモリP. endoiと、洞窟(どうくつ)や人家から数例記録があるオオアブラコウモリP. saviiがある。[吉行瑞子]

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