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アミヨ アミヨAmyot, Jacques

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アミヨ
Amyot, Jacques

[生]1513.10.30. ムラン
[没]1593.2.6. オセール
フランスの古典学者,翻訳家。おもにパリで古典語の教育を受けたのち,ブールジュ大学で一時ギリシア語を教えた。のちの国王シャルル9世アンリ3世の教育を受持ち,1570年オセールの司教に就任。宮廷,学問,教会の生活を並行しておくりながら,古代ギリシア文学の翻訳に取組み,難解な作品を広く世に知らせる功績があった。特に国王フランソア1世の要請により,42年から始められ,後年モンテーニュも利用したプルタルコスの『英雄伝』 Les Vies des hommes illustres (1559) ,『倫理論集』 Les Œuvres morales (72) の翻訳は彼の名を高め,その独特の文体はフランス語散文の一つの典型となった。

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世界大百科事典 第2版の解説

アミヨ【Jacques Amyot】

1513‐93
フランスの人文主義者,翻訳家。パリその他での勉学ののち,1548‐52年イタリア文献調査に赴く。国王アンリ2世の王子たちの教育係を経て,60年シャルル9世の即位とともに宮中司祭,70年オーセールの司教となる。彼の翻訳のうち,ヘリオドロスの物語,ディオドロスの歴史,ロンゴスの物語《ダフニスとクロエ》(1559)は好評を得,とくにプルタルコスの《英雄伝》(1559)および《倫理論集》(1572)は同時代とそれ以降に大きな影響を与えた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アミヨ
あみよ
Jacques Amyot
(1513―1593)

フランスの翻訳家、ユマニスト。ギリシア語講師のあと僧院長や司教を歴任しながら、ロンゴスの『ダフニスとクロエ』やプルタルコスの『英雄伝』や『道徳論叢』を仏訳。これらの翻訳は当時一般には近寄りがたかったギリシア文学の傑作を大衆に伝えたばかりでなく、その柔軟で力強い文体は古典主義時代の散文にも影響を与えている。[鷲田哲夫]

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世界大百科事典内のアミヨの言及

【英雄伝】より

…中世の時代にも重要視され,ビザンティンの学者たちが熱心にテキストを集めたが,ルネサンス期になるとイタリア語やスペイン語をはじめとして各国語に訳され,ますます人気が高まっていった。フランスではアミヨの訳が1559年に出され,モンテーニュなどが大きな影響を受けている。しかし最大の恩恵を受けたのはシェークスピアであろう。…

※「アミヨ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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