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アメンボ アメンボGerridae; water strider

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アメンボ
Gerridae; water strider

半翅目異翅亜目アメンボ科に属する昆虫の総称。体は細長いものと卵形のものとがあり,後者では腹部が非常に短く,胸部が大きい。触角は4節から成り,口吻は頭部前端から出る。中肢ないし後肢は非常に長く,相接してつき,これをX字状に広げて水面を滑走する姿は目につきやすい。前肢は短く,離れて前方につく。淡水生のものでは有翅型と無翅型があるが,海生のもの (ウミアメンボ類) では体が卵形で無翅型のみである。すべて肉食性で,前肢で水面に落下した昆虫類などを捕えて吸液する。世界各地,特に熱帯域に多く分布し,350種ほどが知られており,日本には 20種余を産する。本科に属するナミアメンボ Aquarius paludumは体長 11~16mm,体は黒色でときに褐色を帯びる。池沼,河川に最も普通にみられ,日本全土,東アジアに分布する。またウミアメンボ Halobates japonicusは体長 4mm内外,体は卵形で灰色。本州以南,南西諸島までの黒潮流域の海岸や河口部にみられる。 (→異翅類 , 半翅類 )

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百科事典マイペディアの解説

アメンボ

カワグモとも。半翅(はんし)目アメンボ科の昆虫の1種。体長15mm内外,黒色。中後肢は長く,先端に毛の束があり,表面張力で体を水面に保ち滑走する。前肢は短く,食物をとるのに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アメンボ
あめんぼ / 水黽・飴坊
water strider

昆虫綱半翅(はんし)目アメンボ科の総称、またはその1種名。一名カワグモ。アメンボ科Gerridaeは、水面で生活する代表的な半水生のカメムシ類で、日本では20種以上、世界で約1000種が知られている。体は多くが細長い棒状で、非常に長い中脚と後脚をもつ。触角は4節。体色は黒色か赤褐色を呈し、じみである。軽い体重と水をはじく体で水の表面張力を利用して、水面上に浮く。中脚の運動で推進し、後脚で方向を定めて水面を滑走する。水面に落下した小昆虫などを捕食する。静水域から流水でも活動するものがあるが、シマアメンボのようにもっぱら渓流のみに生息する種もある。またウミアメンボ類は海水面で生活している。「アメンボ」の名称は、体が飴(あめ)のような臭(にお)いがすることに由来する。
 アメンボGerris paludumは、日本各地、朝鮮、中国、台湾に分布し、体長が11~16ミリメートルで、池沼や河川にもっとも普通にみられる種である。[立川周二]

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