翻訳|Alhambra
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グラナダにあるナスル朝の宮殿。城砦や諸官衙(かんが)をも備え,サビーカという丘陵の上にある。建築様式は中世のイスラーム風の伝統を忠実に守り,最善美を称賛される。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
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[スペイン美術の外縁性と境界性]
諸文化圏の交接点に位置するということは,各文化圏の中心からは最も遠いということで,文化原理が波及するのに時間はかかるが,一方その原理が,発生地で力を失い始めたときに,外縁部ではまったく新しい様式にさえ発展する可能性をもつという利点もある。フェニキアがもたらしたオリエント文化,続いて到来したアルカイク期のギリシア文化に刺激された前4~前2世紀のイベリア彫刻,14世紀にアルハンブラ宮殿のような,西欧世界唯一の人工のオアシスを創造したイスラム美術,16世紀ベネチア派の影響の上に成り立った17世紀スペインの輝かしいバロック絵画など,その好例であろう。こうした外縁文化の特徴は,他文化圏と接している場合はいっそう増幅されるとともに,異種の文化原理と融合し,思わぬ成果を発揮する可能性もある。…
…イスラム国家という意識が強く,キリスト教徒支配地からのムスリム亡命者を保護し,アラビア語を唯一の公用語とした。国家は集約的農業,手工業,交易により繁栄し,学芸を保護したので,イブン・アルハティーブのような偉大な学者が輩出し,また首都グラナダにアルハンブラ宮殿が建てられた。アラゴンとカスティリャ両国の合併により強化されたキリスト教徒の国土回復戦争により滅ぼされ,最後のナスル家の者はモロッコに逃げた。…
※「アルハンブラ宮殿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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