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アワフキムシ アワフキムシCercopoidea; froghopper; spittle bug; cuckoo spit insect

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アワフキムシ
Cercopoidea; froghopper; spittle bug; cuckoo spit insect

半翅目同翅亜目アワフキムシ上科に属する昆虫の総称。コガシラアワフキムシ科 Cercopidae,アワフキムシ科 Aphrophoridae,トゲアワフキムシ科 Machaerotidaeから成る。小型で体長 (翅端まで) 10mm内外のものが多い。頭部が幅広く,ややセミに似るが,翅がセミのように透明な種はなく,前翅はほぼ体色と同じく淡褐色ないし褐色で,たたんだときにその後縁は背面で一直線に合わされる。単眼は2個。幼虫は春から初夏にかけて現れ,植物に寄生し,排泄液を泡沫状にしてその中にすむ。世界に約 2000種が知られ,広く分布する。日本産は約 40種が知られており,シロオビアワフキ Aphrophora intermedia,ホシアワフキ A. sticticaなどが各地に普通にみられる。 (→同翅類 , 半翅類 )

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百科事典マイペディアの解説

アワフキムシ

半翅(はんし)目アワフキムシ科の昆虫の総称。成虫は5〜10mmで,一見セミに似るが翅の透明な種類はいない。幼虫は植物の新芽や茎に白い泡(あわ)の塊(かたまり)を作ってその中にすみ,植物の汁を吸う。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アワフキムシ
あわふきむし / 泡吹虫
spittlebugsfroghoppers

昆虫綱半翅(はんし)目アワフキムシ科Aphrophoridaeの総称。アワムシ、ツバキムシなどの地方名もある。春から初夏に、草の茎、葉裏、木の枝などに白い泡の塊をつくり、中に幼虫がすむので知られる。成虫はセミに似るが、小形で体長は6~20ミリメートル。黒褐色か黄褐色で、不明瞭(ふめいりょう)な斑紋(はんもん)があるが、個体変異が大きい。日本には50種以上、世界で約3000種が知られている。
 卵で越冬する種が多く、春に幼虫がかえる。成虫は7月ごろから出現する。秋に寄生植物の葉芽、葉鞘(ようしょう)、枝先などに卵を産み付ける。幼虫は植物の汁液を吸収すると、尾端から粘液を出して腹部を伸縮させ、空気を送って泡をつくり、成虫になるまでこの泡の中で育つ。この泡は安定した物質よりなり、容易に壊れることはなく、寄生バチのような天敵から身を守るのに役だつと考えられている。シロオビアワフキAphrophora intermediaは、前翅に白帯があり、日本各地に普通にみられる種で、ヤナギ、マサキ、バラに寄生するほか、柑橘(かんきつ)類やナシなどの養液を吸う害虫とされる。マツアワフキA. flavipesは、5~6月ごろマツの葉のもとに泡に包まれた幼虫がみられる。[立川周二]

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