イオン化(読み)イオンカ

デジタル大辞泉 「イオン化」の意味・読み・例文・類語

イオン‐か〔‐クワ〕【イオン化】

電気的に中性原子分子が、電子を失うか得るかしてイオンになること。電離

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精選版 日本国語大辞典 「イオン化」の意味・読み・例文・類語

イオン‐か‥クヮ【イオン化】

  1. 〘 名詞 〙 原子または分子が、電子を失うか、あるいは得ることによってイオンになること。〔稿本化学語彙(1900)〕

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化学辞典 第2版 「イオン化」の解説

イオン化
イオンカ
ionization

電離ともいう.中性原子,分子,遊離基などが1個以上の電子を失うか,得るかしてイオンとなること.孤立系でのイオン化は,イオン化電圧以上のエネルギーをもつ電磁放射線のエネルギーを吸収する(放電を含めて)か,高温(炎のなかなど)にするか,高温物体の表面にあてるか,強い電場の作用などにより正イオンが生成する.一方,電子親和力が正である中性粒子が遅い電子を捕獲するか,電子を捕獲した分子が解離して電子親和力が正である原子,遊離基などが負イオンとなるか,励起原子,分子などから電子移動反応により電子を捕獲するかして負イオンが生成する.正・負イオンとも基底状態にあるイオンは,ほかの粒子や物体との相互作用がないかぎり安定であり,たとえば電離層は長時間安定に存在するイオンにより形成されている.ただし,イオンはその電荷のために作用半径が大きいので反応性が高く,イオン-分子反応はほかの化学反応より一般に反応速度が大きい.イオンは放射線化学,放射線物理,高空圏の化学,プラズマ化学などのほか,生物化学などにも重要な役割を担うと考えられ,その素過程の研究は重要である.[別用語参照]イオン源

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「イオン化」の解説

イオン化

 中性の電荷をもっていない原子や分子が,電子を受け取ったり,放出したりしてイオンになること.

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「イオン化」の意味・わかりやすい解説

イオン化
いおんか

電離

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イオン化」の意味・わかりやすい解説

イオン化
イオンか

電離」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のイオン化の言及

【イオン】より

… イオンは,電解質の溶解液(溶融塩)や溶液の中で生成するばかりでなく,気体放電や気体の放射線照射,分子の中での電子移動などによっても生成する。このようなイオン生成現象をイオン化あるいは電離という。とくに解離あるいは放射線によってイオンが生じる場合は電離と呼ぶのがふつうである。…

【電離】より

…化合物が解離してイオンを生ずる現象。イオン化ともいう。気相中で化合物MXを電離してMとXとにするには,Mのイオン化エネルギーIMとXの電子親和力EXとの差(IMEX)にMXの解離エネルギーDを加えただけのエネルギー(IMEXD)が必要である。…

※「イオン化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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