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電子親和力 でんししんわりょく electron affinity

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

電子親和力
でんししんわりょく
electron affinity

原子や分子が電子を取入れるときに放出されるエネルギー。この数値が大きいことは,電子を取入れて多くのエネルギーを余らせることであるので,陰イオンになりやすいことを意味する。陽イオンになりやすさを示す数値であるイオン化エネルギーに対する語。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

でんし‐しんわりょく【電子親和力】

原子または分子電子1個と結合して陰イオンになるときに放出するエネルギー。その値が正で大きいほど陰イオンになりやすい。

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百科事典マイペディアの解説

電子親和力【でんししんわりょく】

真空中無限に離れている中性の原子と電子とが結合する際に放出されるエネルギー,すなわち負イオンから電子を引き離すのに必要なエネルギー。電子親和力が大きいほど負イオンとしての存在が安定であることを示す。

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世界大百科事典 第2版の解説

でんししんわりょく【電子親和力 electron affinity】

原子や分子が電子を引き寄せて結合し負イオンになる能力の尺度をいう。多くの元素の原子は,電子と結合して負イオンになる反応でエネルギーを放出して安定化する。そのとき,多量のエネルギーを放出するものほど安定化の度合が大きく負イオンになりやすい。したがって通常は,真空中で原子または分子が1個の電子と結合して負イオンになる際に放出されるエネルギーをもって電子親和力と定義する。最外殻電子(価電子)の数が8個(水素H,ヘリウムHeでは2個)のとき安定な電子配置となるので,ハロゲン族の原子の電子親和力はとくに大きい。

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大辞林 第三版の解説

でんししんわりょく【電子親和力】

中性の原子・分子が電子一個と結合して陰イオンになる際に放出するエネルギー。その値が正で大きいほど陰イオンになりやすい。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

電子親和力
でんししんわりょく
electron affinity

真空中で無限に引き離されていた中性の原子と電子とが互いに接近して結合し、陰イオンをつくったときに放出されるエネルギーをいう。逆に、陰イオンから電子を引き離して無限にもっていくのに必要な仕事でもある。したがって、電子親和力の大きさは、原子が電子をもらってどれだけ安定な陰イオンをつくるかの度合いを表している。しかし、かりに真空中で安定または不安定な陰イオンでも、水(一般に溶液)中(あるいは結晶中)でも安定または不安定であるとは限らない。水の中では陰イオンは水和した陰イオンになっており、これができるためには水和熱だけの発熱を伴うからである。電子親和力を実験的に求めるには、光電子放出法、電荷移動法、電子透過法などがあるが、いずれの方法も直接実験で電子親和力を求めるのは困難である。そのため量子力学的計算や、イオン化ポテンシャル補外法などの半経験的計算法で求めることが多い。なお「電子親和力」という語はアメリカ物理学者J・フランクによってつくられた。[戸田源治郎]

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