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イノンド

百科事典マイペディアの解説

イノンド

ディルとも。セリ科の一〜二年草で,西アジア,地中海沿岸原産。葉は羽状複葉,茎は高さ1mになり,夏に多数の小花をつける。果実や葉を香辛料とする。果実はソースやカレーに混ぜ,若い葉はスープ,ピクルスの香付けに用いられる。キャラウェーとともにヒメウイキョウとも呼ばれる。
→関連項目ディルシーズ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

イノンド【dill】

果実や葉を香辛料として用いるセリ科の一~二年草。キャラウェーとともにヒメウイキョウとも呼ばれる。日本には江戸時代中期にヨーロッパから渡来し,スペイン名のeneldoからイノンドの名が生まれた。一方,中国からも漢方薬として渡来し,蒔蘿(じら)の名でも呼ばれる。インドからイランにおよぶ地域やヨーロッパ地中海沿岸から南ロシアにかけての地域が原産地とされる。葉は3回羽状に裂ける複葉で,裂片は細長い。茎は枝分れして高さが1m近くになり,夏に枝先に黄色の小花を多数つける。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イノンド
いのんど
dill
[学]Anethum graveolens L.

セリ科の一、二年草。和名はスペイン語のeneldoからきているといわれ、英名のdillからディル、ジラ(蒔蘿)ともいわれる。ヒメウイキョウともいう。茎は枝分れして高さ1メートルほどになる。葉は3回羽状に裂け、裂片は細長く糸状。夏に枝先に黄色の小花を多数開く。果実は楕円(だえん)状球形で扁平(へんぺい)、長さ3~5ミリメートルで黒褐色、白い縦筋が入る。原産地はインドからイランに及ぶ地域、またはヨーロッパ地中海沿岸から南ロシアにかけての地域とされる。メソポタミアや古代エジプトで薬草として栽培され、中国でも8世紀ころから記録がある。日本へは江戸中期にヨーロッパから渡来した。一方、中国からも漢方薬として伝えられた。果実をスパイスとしてソースやカレー粉に混ぜ、またケーキやパンの香りづけに使う。漢方では蒔蘿実(じるじつ)(子(し))とよび、興奮剤や駆風剤とする。カルボンを主成分とする精油3、4%と脂肪油17%を含む。若い葉にも芳香があり、スープやソース、ピクルスなどに風味を添えるハーブとして用いる。[星川清親]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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