インシデント(読み)いんしでんと(その他表記)incident

翻訳|incident

デジタル大辞泉 「インシデント」の意味・読み・例文・類語

インシデント(incident)

出来事。特に、ちょっとした事件
《operational incidentの略》航空機などの運航障害。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「インシデント」の意味・わかりやすい解説

インシデント
いんしでんと
incident

もともとは出来事、事件、付随するもの(こと)を意味する英語。ただし、誤った行為が重大な事件や事故に発展する可能性を伴う事例をさす場合が多く、警察、医療、航空情報セキュリティーなどの分野で頻繁に使用される。

 たとえば、警視庁の事件現場医療派遣チーム「警視庁IMAT(アイマット)」は、Incident Medical Assistance Teamの頭文字をとったものである。また、医療の現場で事故や過誤を防ぐため、不測事態につながりかねないひやりとした経験を報告する文書はインシデント・レポートincident reportとよばれる。航空業界では、他の航空機との接触衝突のおそれや事故が発生する可能性があると認められる事態を重大インシデント、運航障害をオペレーショナル・インシデントoperational incidentとよぶ。情報通信技術(ICT)分野では、コンピュータやそのネットワークのセキュリティーを脅かす事態をインシデントという。具体的には不正アクセスシステムへの侵入データ改竄(かいざん)、妨害行為などの不正行為をさし、そのような行為に対抗するための専門チームはコンピュータ・セキュリティー・インシデント・レスポンス・チームComputer Security Incident Response Team(CSIRT(シーサート))、実際に行われる調査復旧のための活動はインシデント・レスポンスとよばれる。

[編集部]

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情報セキュリティ用語辞典 「インシデント」の解説

インシデント

情報セキュリティの要素である、機密性、完全性、可用性に影響を与える不測の事態。ここでは「コンピュータセキュリティ・インシデント」のことを指す。

出典 教育ネットワーク情報セキュリティ推進委員会(ISEN)情報セキュリティ用語辞典について 情報

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