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イントロン intron

翻訳|intron

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イントロン
intron

遺伝子の途中に存在する不要と思われる配列。真核生物の一つの遺伝子は通常数個のイントロンによって分断されている。この DNAをそのまま伝令 RNA (mRNA) に転写しても正しい情報は読み取れない。イントロンを取り除き,分断部分を接合し直す反応をスプライシングと呼ぶ。通常スプライシングはある種の酵素によって遂行されるが,最近イントロン自身が自己触媒活性を有し,自分自身を切り出す特殊な例も見つかっている (リボザイム) 。イントロンの存在理由はいまも明確でない。

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百科事典マイペディアの解説

イントロン

介在配列とも。真核生物のDNA塩基配列のうち,タンパク質のアミノ酸配列を指定していない領域。真核生物の構造遺伝子の多くは,数個から十数個のイントロンを介在させており,それらによってアミノ酸配列を指定する領域(エクソンと呼ばれる)はいくつかに分断される。
→関連項目遺伝子リボザイム

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栄養・生化学辞典の解説

イントロン

 介在配列ともいう.真核生物の遺伝子はDNAの中でいくつかに分断された形で存在するが,その配列のうち,mRNAにならずにスプライシングによって除去される部分.

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大辞林 第三版の解説

イントロン【intron】

真核生物の DNA 中で遺伝情報をもたない部分。構造遺伝子の塩基配列のうち、 mRNA が合成される過程で除外されるので、最終的にタンパク質に翻訳されない。介在配列。 → エクソン

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世界大百科事典内のイントロンの言及

【遺伝子】より

…また,一つの遺伝子の領域内に,転写に先立ってDNA分子内組換えによって除去されてしまうDNA部分や,翻訳に先立ってRNA分子から除去されるRNA部分に対応するDNA部分が存在することもわかった。構造遺伝子の領域内にあって翻訳に関与しないこのようなDNA部分をイントロンintronまたは介在配列とよぶ。これに対し,翻訳にあずかるDNA部分をエクソンexonという。…

【遺伝情報】より

…真核生物の場合,それぞれの遺伝子が別個の単位として転写されるのが一般的であり,原核生物には見られない以下の特徴も存在する。真核生物の多くのタンパク質の遺伝子の内部には,タンパク質に翻訳されることのない余分な塩基配列(介在配列,イントロンintron)が入り込んでいる。したがって核内で転写された直後のRNA分子(heterogeneous nuclear)にも,アミノ酸配列を指定する情報の間に余分な塩基配列が割り込んでおり,そのままの形では目的とするタンパク質の情報にはなっていない。…

【DNA】より

…したがって,大腸菌DNAは,約4000ベースあるから,約4000の遺伝子から成るといえる。しかし高等生物では,高度反復配列やイントロン(後出)などアミノ酸残基と対応していない部分が多いので,遺伝子数はこのような計算値よりかなり小さいと考えられる。高等生物の生殖細胞はおのおのこの表の量のDNAを含むが,体細胞は通常二倍体なので,この倍量のDNAを含む。…

※「イントロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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