コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

インドゴムノキ インドゴムノキFicus elastica; Assam-rubber plant

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

インドゴムノキ
Ficus elastica; Assam-rubber plant

クワ科の常緑高木で,インド原産。葉は柄があり互生し,長楕円形で長さ 20cmに達し,革質で美しいつやがある。夏,葉腋に短い柄のある小さな楕円形の花序をつける。黄緑色に熟し,イチジクのような果実となるが,温室内では開花することは少い。幹を傷つけると出る白い乳液から,弾性ゴムを採取したこともあるが,現在ではゴムはおもにトウダイグサ科パラゴムノキからとる。観葉植物として鉢植にされるが,原産地では高さ 30mもの大高木となる。斑 (ふ) 入り葉の品種もある。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

百科事典マイペディアの解説

インドゴムノキ

熱帯アジア原産のクワ科の常緑高木。昔は弾性ゴムを採取するために栽培されたこともあるが,今は完全にパラゴムノキに取って代わられた。葉は長さ10〜30cmの楕円形〜長楕円形,厚く光沢があり,上面は暗緑色,下面は淡黄緑色,斑入(ふいり)品種もある。
→関連項目観葉植物ゴムノキ

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

インドゴムノキ【Indian rubber tree】

インド北部からマレー半島一帯の地域の原産とされるクワ科の常緑樹。観葉植物として栽培されるが,古くはマレー半島を中心に,ゴムを採るために栽培された。質がすぐれ,収量の多いパラゴムノキの栽培が増えたため,ゴムを採るための栽培はほとんど消滅した。葉は厚手で光沢があり,長さ30cm程度の楕円形で,先がとがる。中央に太い脈が走り,両縁に向けて細い平行脈が分かれる。新葉を包む托葉は紅色で美しい。熱帯では幹の高さは30mを超える。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

インドゴムノキ
いんどごむのき
[学]Ficus elastica Roxb. ex Hornem.

クワ科の常緑高木。インド北部、ネパール、ミャンマー(ビルマ)が原産地。熱帯では広く栽植される。高さが30メートルに達し、枝から気根を多数垂れ下がらす。葉は互生し、長さ20~30センチメートル。葉脈は中軸に直角に出る。黄斑(きふ)入りのフイリインドゴムノキcv. variegata、白斑入りのシロフインドゴムノキcv. Doespheri、葉が短く卵形で、葉柄も短いデコラcv. Decoraなど10ほどの園芸品種がある。同類には、熱帯アフリカ原産で葉が波打ち、通常の葉脈をもつカシワバゴムノキF. lyrata Warb.、枝が細かく分枝し垂れるベンジャミンゴムノキF. benjamiana L.のほか、ガジュマル、インドボダイジュなどがある。ベンジャミンゴムノキはインド、東南アジア、オーストラリア北部の原産で、なかには初めは樹上で着生し、気根が宿主に沿って広がり、宿主を絞め殺して枯らし、成長して独立する種類もある。これらのフィカス類はイチジクと同属で、旧熱帯を中心に800種あり、いずれも傷つけると白い乳液を出し、果実はイチジク状である。冬季は5℃以上を必要とし、繁殖は挿木による。[湯浅浩史]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

インドゴムノキの関連キーワードインドボダイジュ(印度菩提樹)ヤエヤマヒルギ(八重山蛭木)ボダイジュ(菩提樹)ベンジャミンゴムノキウドンゲ(優曇華)ベンガルボダイジュベンジャミンゴム貯水組織ゴム植物フィカスゴムの木アコウ支柱根鍾乳体桑科

今日のキーワード

優曇華

《〈梵〉udumbaraの音写「優曇波羅」の略。霊瑞、希有と訳す》1㋐インドの想像上の植物。三千年に一度その花の咲くときは転輪聖王が出現するという。㋑きわめてまれなことのたとえ。2 クサカゲロウ類が産...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android