ウィスマール(その他表記)Wismar

デジタル大辞泉 「ウィスマール」の意味・読み・例文・類語

ウィスマール(Wismar)

ドイツ北部、メクレンブルク‐フォアポンメルン州の港湾都市。メクレンブルク湾の支湾ウィスマール湾に面する。1949年から1990年まで旧東ドイツに属した。13世紀から14世紀にかけてメクレンブルク公の居住地となり、ハンザ同盟加盟ゴシック様式のマリエン教会聖ゲオルク教会をはじめ、中世面影を色濃く残す煉瓦れんが造りの歴史的建造物があり、同じくバルト海沿岸のハンザ同盟都市シュトラルズントとともに、2002年、「シュトラルズントとウィスマールの歴史地区」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。ビスマール

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウィスマール」の意味・わかりやすい解説

ウィスマール
うぃすまーる
Wismar

ドイツ北部、メクレンブルク・フォアポンメルン州のメクレンブルク湾の支湾ウィスマール湾の南端に位置する港町。1949~90年は旧東ドイツに属した。人口4万7000(2000)。13~14世紀にはメクレンブルク公の居住地で、13世紀にはハンザ都市として栄えた。第二次世界大戦後、大きな造船所が建設され、多くの下請け工場が成立した。港湾も拡張され、カリ塩輸出が行われている。南のシュウェーリン湖までの、いわゆるワレンシュタイン運河が未完成のため、市の発展が妨げられている。砂糖、木材加工、車両製造などの工業がある。第二次世界大戦で被害を受けたが、中世の建築物が残っている。

[佐々木博]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィスマール」の意味・わかりやすい解説

ウィスマール
Wismar

ドイツ北東部,メクレンブルクフォアポンメルン州の都市。バルト海のウィスマール湾の湾奥に位置する港湾都市。 1229年に都市権を獲得したハンザ同盟都市で,ニシンビールの取り引きで栄えた。 1648~1803年スウェーデン領。第2次世界大戦後に水路や港湾施設が整備された。造船製糖金属加工などの工業が立地。中世の建物が立ち並ぶ歴史地区は 2002年シュトラルズントとともに世界遺産の文化遺産に登録。人口5万 5509 (1991推計) 。

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