ウィダール(読み)うぃだーる(その他表記)Fernand Widal

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウィダール」の意味・わかりやすい解説

ウィダール
うぃだーる
Fernand Widal
(1862―1929)

フランスの医学者。アルジェリアの生まれ。ルーおよびメチニコフに師事、1895年パリで病理学内科学教授に就任、腎(じん)病理学のパイオニアとして知られる。1896年、腸チフス患者血清がチフス菌を特異的に凝集する現象が腸チフスの診断に応用できることを発表した。これはウィダール反応とよばれている。日本では、チフス菌、パラチフスA菌、パラチフスB菌の3種の抗原を用いて、患者血清との間に定量凝集反応を行って、凝集価の高いものをもって病名決定の補助としている。フランス科学アカデミー、フランス医学アカデミーの会員であった。

[藤野恒三郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィダール」の意味・わかりやすい解説

ウィダール
Widal, Georges Fernand-Isidore

[生]1862.3.9. アルジェリア,デーリス
[没]1929.1.14. パリ
フランスの医学者,細菌学者。日本では一般にビダールと呼ぶ。パリ大学に学ぶ。 1911年から 29年までの間,パリ大学の病理学と内科学の教授となる。 1896年,細菌凝集反応を利用して腸チフスの血清診断法 (ウィダール反応) を開発した。さらに 1906年には,腎炎や心臓性浮腫の場合に減塩療法が有効であることを提唱した。

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