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ウェルザー家 ウェルザーけWelser

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウェルザー家
ウェルザーけ
Welser

アウクスブルクの古い都市貴族で,フッガー家に次ぐドイツ財閥の家系。 1368年以来イタリア貿易に従事。 1473年ルーカス・ウェルザーは3兄弟と商事会社を結成,その子アントンは,妻の父フェーリン家と結び,98年ウェルザー・フェーリン商会を設立,主として商業活動により巨富を積み,ハプスブルク家への貸付けを行なったが,フッガー家が高利貸資本家化したときも,商業活動に終始努力を払った。 1505年にはリスボンを根拠地として,東インド貿易を試み,アントンの死後,バルトロメウスは新大陸に進出,ハイチ銅山の経営,ベネズエラの植民に努めたが失敗。 16世紀後半にいたり,ハプスブルク・スペイン王家の破産の影響を受けて次第に衰退,1614年破産した。なお同家は,ニュルンベルク・ウェルザー家と,ウルム・ウェルザー家とに分家し,前者は傑出した商業資本家として活躍し,19世紀まで旧家として存続。後者も最近まで活躍していた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ウェルザーけ【ウェルザー家】

宗教改革期の南ドイツの豪商。アウクスブルクの都市貴族の名門。1473年ルーカスLukasら4兄弟がウェルザーWelser商会を創立し,98年その子アントンが妻方とウェルザー・フェーリン商会を設立,13以上の支店を開き,南欧各地との商業や金融業を営む。リスボンに支店を開き,1505年の東インド航海に2万グルデンを出資して参加,のちバルトルメBartholmäはベネズエラ植民計画を企てたが失敗した。シュマルカルデン戦争後皇帝への貸付金が回収できず苦境に陥る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウェルザー家
うぇるざーけ
Welser

16世紀南ドイツの豪商で、フッガー家と並ぶ存在。13世紀以来のアウクスブルク市の都市貴族で、1473年ルーカス・ウェルザーら3兄弟が商事会社を結成。1498年アントンが妻方のフェーリン家と結んでウェルザー・フェーリン商会を設立して事業を拡大し、イタリア、スペイン、ポルトガルの商品取引に従事、またハプスブルク家への金融で巨富を得た。1505年ポルトガルの東インド貿易には総領のなかば以上を出資した。アントンの死後(1518)、バルトロメアが継ぎ、1528年南米ベネズエラ海岸に植民を企てたが失敗し、1614年破産した。なお、ニュルンベルク市の分家は19世紀まで活躍した。[瀬原義生]

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