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ウォートルス Walters, Thomas James

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

ウォートルス Walters, Thomas James

1842-1898 イギリスの建築家。
1842年7月17日生まれ。元治(げんじ)元年(1864)ごろ来日,薩摩鹿児島で工場の建設にたずさわる。明治元年大阪造幣寮を設計。4年工部省土木寮技師となり,東京銀座の煉瓦(れんが)街,イギリス公使館などを建設した。10年ごろ帰国。享年56歳。アイルランド出身。ウォーターズ(Waters)とも。

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世界大百科事典 第2版の解説

ウォートルス【Thomas James Wa(l)ters】

イギリス人土木技師。生没年不詳。明治初頭の西洋建築建設を指導した御雇外国人。1865年(慶応1)以前に来日。政商グラバーに招かれ,薩摩藩の集成館等に関係したのが縁で明治政府に雇用された。竜之口分析所,大阪造幣寮などの工場建築や,竹橋陣営,銀座煉瓦街等の大規模建設,煉瓦の国産化の指導と,仕事の幅は極端に広いが,その生涯はよくわからない。西洋建築の技術移植に最も大きく貢献した一人で,77年ころ離日したらしい。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウォートルス
うぉーとるす
Thomas James Waters
(1843―1898)

イギリスの建築家、技師。幕末から明治初期の日本に洋風建築を持ち込んだ最初の一人として重要な存在であるが、その経歴の詳細は明らかにされていない。妻と弟のアルバートがともに来日したこと、1865年(慶応1)に30歳ぐらいであったことなどが伝えられるのみである。しかし開国期の日本で果たした功績は大きく、来日以来、砂糖、紡績、洋紙などの各種洋式工場、大阪造幣寮の建築群をはじめ、竹橋陣営、イギリス公使館の建設に従事した。さらには日本最初のれんが造りによる商店街として銀座赤れんが街を計画、れんが製造のためホフマン式輪窯(わがま)を小菅(こすげ)村(現、東京都葛飾(かつしか)区小菅)に築いた。[村松貞次郎・藤原恵洋]

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世界大百科事典内のウォートルスの言及

【大阪造幣寮】より

…鋳造機械は政商グラバーを介して香港より輸入,建設資材も多く外国に仰いだ。建築設計はウォートルス。遺構が一部,泉布観(旧応接所),桜宮公会堂玄関(旧鋳造所正面玄関)として現存する。…

【高層建築】より

…また,1872年の銀座から築地にかけての大火は,この建物の西欧化に加え,建物の不燃化を促進する契機となった。イギリスのT.J.ウォートルスやJ.コンドルらを中心とする建築技術者は,銀座や丸の内,さらには浅草に,赤煉瓦でつくられた洋風建築の町並みを建設していった。これらの2~3階建ての煉瓦造建築は91年におきた濃尾地震によりその耐震性が問題とされ,帯鉄や鉄筋によって補強されながらも大正の初期まで建設されていった。…

※「ウォートルス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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