ウディネ(英語表記)Udine

デジタル大辞泉 「ウディネ」の意味・読み・例文・類語

ウディネ(Udine)

イタリア北東部、フリウリベネチアジュリア自治州の都市。13世紀よりフリウリ地方中心地になり大司教座が置かれ、15世紀にベネチアの支配下になった。19世紀後半よりオーストリアへの交通要地、また工業都市として発展。市庁舎、ウディネ大聖堂、サンジョバンニ教会などの歴史的建造物が残っている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ウディネ」の意味・わかりやすい解説

ウディネ
Udine

イタリア北東部,フリウリ・ベネチア・ジュリア州の都市。人口9万9157(1991)。農牧地帯の中心地で,良質のブドウ酒生ハムを産し,機械化学繊維産業も発達している。10世紀にオットー2世アクイレイアの司教に寄進した土地である。1420年ベネチア共和国の支配下におかれ,その支配は1797年にオーストリアに割譲されるまで続いた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウディネ」の意味・わかりやすい解説

ウディネ
Udine

イタリア北東部,フリウリベネチアジュリア州ウディネ県の県都。ベネチアの北東約 100kmに位置する。古代ローマの国境都市ウティナはこの町であったとされる。 1420年ベネチア領,1797年オーストリア領,1866年イタリア領となり,第1次世界大戦ではイタリア軍総司令部がおかれ,第2次世界大戦では激しい空爆の目標となった。工業,交通の中心。工業は自動車,機械,アルミニウム,綿紡績,家具,食品加工 (マカロニ) ,セメントなどがある。 14世紀のゴシック様式の聖堂や 16世紀のルネサンス様式の時計塔がある。 1976年,フリウリ地方を襲った地震により大被害を受けたが復興。人口9万 9157 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウディネ」の意味・わかりやすい解説

ウディネ
うでぃね
Udine

イタリア北東部、フリウリ・ベネチア・ジュリア自治州ウディネ県の県都。人口9万4759(2001国勢調査速報値)。丘上の城を中心とした小村落にすぎなかったが、13~14世紀には大いに栄えた。その後、19世紀後半の鉄道網の整備と20世紀の工業化によって、工業都市として、またオーストリアに通ずる交通の要地として発展した。現在では、製鉄、綿業があるほか、ビール、マッチ、家具、時計の製造が行われる。

[堺 憲一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android