化学辞典 第2版 「ウリジン」の解説
ウリジン
ウリジン
uridine
1-β-D-ribofuranosyluracil.C9H12N2O6(244.20).リボ核酸(RNA)の構成成分の一つとして,ヌクレオチドの形で広く生物界に存在する.また,多糖類およびグリコシドの生合成における補酵素の機能をもつ化合物として,ウリジン5′-二リン酸グルコースやウリジン二リン酸ガラクトースなどが知られている.アセトブロモリボフラノースと2,6-ジエトキシピリミジンから合成できるが,リボ核酸を加水分解しても容易に得られる.無色の長針状晶.融点165 ℃.+4°(水).pKa 9.2,12.5.λmax 262 nm(ε 1.01×104,pH 7.3).水,DMSO,ピリジンに可溶.LD50 4335 mg/kg(マウス,腹腔).[CAS 58-96-8]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報