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ウルシグサ

海藻海草標本図鑑の解説

ウルシグサ

からだは平たい線状。両縁から対生に分枝をし,さらに小枝も対生分枝をし,全体は平面的に広がり,羽状となる。手触 りは滑らかで柔らかい。生体は明褐色をしているが,空気中に出して死んだ個体はたちどころに硫酸が放出し,色も青緑色になる。押し葉標本は台紙につくが古 い個体ではつきにくい場合もある。ウルシグサやタバコグサといったウルシグサの仲間は非常に弱りやすく,死ぬと硫酸を放出するため,採集後はただちに海水入りの容器に入れて他の海藻とも分けておく必要がある。また,皮膚の弱い人などはウルシグサの出す酸でかぶれたりするので注意する。

出典|千葉大学海洋バイオシステム研究センター銚子実験場「海藻海草標本図鑑」海藻海草標本図鑑について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウルシグサ
うるしぐさ / 漆草
crisp color changer
[学]Desmarestia ligulata Lamouroux.

褐藻植物、ウルシグサ科の海藻。黄褐色で、細長い笹葉(ささば)状の葉と、対生して分枝する細い茎枝をもつ樹状分岐体の海藻。体長1メートル以下。体中に有機酸を含有し、海中から出て空気に触れ、死ぬと、有機酸が体外に出て体色が緑変するとともに酸味を呈する。このためスグサ(酢草)ともいう。また、他の海藻や魚類などといっしょにおくと、それらも変色させるので、漁民に嫌われる。寒海性で東北地方、北海道の海岸に多い多年生藻。ウルシグサ属には、温海域にも分布するケウルシグサ(毛漆草)とタバコグサ(煙草草)がある。前種は細い糸状の分枝の多い体形、後種は広い扁平(へんぺい)葉状形を呈する。死後に体が変色、酸味を呈するのはウルシグサ属共通の特性である。[新崎盛敏]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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