ウレタンゴム

デジタル大辞泉 「ウレタンゴム」の意味・読み・例文・類語

ウレタン‐ゴム

《〈和〉Urethan〈ドイツ〉+gom〈オランダ〉》合成ゴムの一。分子内にウレタン結合-NHCOO-の構造をもつ高分子化合物タイヤ・ベルト・パッキングなどに使用

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精選版 日本国語大辞典 「ウレタンゴム」の意味・読み・例文・類語

ウレタン‐ゴム

  1. 〘 名詞 〙 ( 洋語[ドイツ語] Urethan+[オランダ語] gom ) 合成ゴムの一種。ウレタン結合、エーテル結合エステル結合を同時にもった網状構造高分子物質。タイヤ、ベアリング、弾性ホームラバーなど用途が広い。ウレタン。

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化学辞典 第2版 「ウレタンゴム」の解説

ウレタンゴム
ウレタンゴム
urethane rubber

ウレタン結合-NHCO(=O)-をもつゴムをいう.まず,両末端ヒドロキシ基をもつポリエステル,またはポリエーテルとジイソシアナートとを反応させ,適当な長さのポリマーをつくる.プレポリマー末端基がイソシアナート基のものに対しては活性水素をもったもの(水,アルコール,アミンなど)を作用させ,また末端がヒドロキシ基のものに対してはジイソシアナートを作用させ架橋する.有機過酸化物を用いる架橋も行われている.耐摩耗性が非常に大きく,耐油性,耐空気透過性がすぐれているが,耐熱,耐薬品(とくにアルカリ)性はあまりよくない.[別用語参照]ポリウレタン

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のウレタンゴムの言及

【合成ゴム】より

…シリコーンゴムは44年アメリカにおいてはじめて特許出願され,それをもとに太平洋戦争中に工業生産に移されたが,耐熱性,耐寒性,電気的性質にすぐれているため,耐熱性電気部品をはじめ広く工業用部品として使用されている。ポリエステルグリコールやポリエーテルグリコールとジイソシアナートとの反応によって得られるウレタンゴムは,53年ドイツで発表されたものが最初で,耐油性,耐摩耗性にすぐれ,また高強度のゴムが得られることから,ソリッドタイヤ,ロール,ベルトなどの機械部品をはじめ多くの工業用部品に使用されている。このほか卓越した耐熱性,耐油性,耐薬品性をもち,過酷な条件で使用されるパッキング,ホースなどに使用されるフッ素系合成ゴムや,耐候性にすぐれるクロロスルホン化ポリエチレンゴム,耐熱性,耐油性,耐オゾン性にすぐれるエピクロロヒドリンゴムなど,特殊性能をもった合成ゴムが多種生産されるようになった。…

※「ウレタンゴム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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