エコノミークラス症候群(読み)エコノミークラスショウコウグン

デジタル大辞泉 「エコノミークラス症候群」の意味・読み・例文・類語

エコノミークラス‐しょうこうぐん〔‐シヤウコウグン〕【エコノミークラス症候群】

狭い座席に長時間座っていることから起きる疾患。足の血管内に血栓ができ、それが肺に流れ込んで胸痛呼吸困難・心肺停止などの症状を起こし、最悪の場合は死に至る。エコノミー症候群旅行者血栓症ロングフライト血栓症
[補説]航空機の狭い座席で起こりやすいことから名づけられたが、広い座席や自動車内などでも、同じ姿勢をとり続ければ同様の症状が現れる。予防のため、足指や足首をこまめに動かすほか、適度な水分をとるのがよいとされる。

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関連語 乗客 一部

共同通信ニュース用語解説 「エコノミークラス症候群」の解説

エコノミークラス症候群

同じ姿勢で長時間座るなどして脚がうっ血し、静脈に血栓ができる。血栓が肺の血管を詰まらせると呼吸困難に陥り、突然死する恐れがある。飛行機の狭い座席を利用した旅行者に多く見られたことで知られるようになった。2004年の新潟県中越地震の際に車で寝泊まりした被災者中心に頻発し、熊本地震でも相次ぎ、死者も出た。水分を十分に取ることや、同じ姿勢を続けず適度に体を動かすことが予防につながる。薬で血栓を溶かす治療法が一般的。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「エコノミークラス症候群」の意味・わかりやすい解説

エコノミークラス症候群
えこのみーくらすしょうこうぐん

肺塞栓(そくせん)症(肺動脈血栓塞栓症)の一種。おもに体の深くにある深部静脈にできる血栓が原因になるので、深部静脈血栓症の一部でもある。航空機の狭い座席に長時間同じ姿勢で座っている乗客におこる場合が多いことから、以前は「エコノミークラス症候群」とよばれていたが、かならずしもエコノミー・クラスの座席に限らないとして「ロングフライト血栓症」の呼称が使われるようになった。

[編集部]

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