エタノールアミン(英語表記)ethanolamine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エタノールアミン
ethanolamine

β-アミノエチルアルコール,アミノエチルアルコール,コラミンともいう。化学式 H2NCH2CH2OH 。エチレンオキシドアンモニアとの反応によって得られる。アンモニア臭のある粘稠性,吸湿性液体。沸点 170℃,エーテルに難溶,水,エチルアルコールに溶ける。アミンとアルコールの両方の反応を示す。塩基性で二酸化炭素,硫化水素などの酸性ガスを吸収する。脂肪酸と反応してエステルを生成する。これは水,油によく溶け,乳化剤として用いられる。エタノールアミンには,ほかにジエタノールアミントリエタノールアミンがあるが,単にエタノールアミンといえば,これらの化合物は除外される。

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大辞林 第三版の解説

エタノールアミン【Äthanolamin】

エチレンオキシドと濃アンモニア水との反応によって得られる、モノエタノールアミン HOC2H4NH2・ジエタノールアミン (HOC2H42NH・トリエタノールアミン (HOC2H43N の総称。いずれも無色の液体または固体で、水を吸って粘稠ねんちゆうな液体となる。二酸化炭素・硫化水素・二酸化窒素の吸収剤、フェノールの抽出用溶媒として用いるほか、中性石鹼・乳化剤・界面活性剤の製造原料。

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精選版 日本国語大辞典の解説

エタノールアミン

〘名〙 (Äthanolamin, ethanolamine) 化学式 HOCH2CH2NH2 アミノ‐アルコールの一つ。水、アルコールによく混和する、無色・吸湿性の液体。硫化水素、炭酸ガスの吸収剤、ドライクリーニングにおける油のしみ抜き、界面活性剤の原料などに用いる。

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化学辞典 第2版の解説

エタノールアミン
エタノールアミン
ethanolamine

エチレンオキシドを濃アンモニアとともに加圧下で熱して得られる3種類のアミノエタノールの総称.その際にエチレンオキシドが過剰ならトリエタノールアミンが,アンモニアが過剰ならモノエタノールアミンが多く得られる.これらは減圧で分別蒸留できる.【】モノエタノールアミン(2-aminoethanol):C2H7NO(61.08).HOCH2CH2NH2.コラミンともいう.天然にはケファリンの成分として存在し,セリンの脱炭酸によっても得られる.融点10.5 ℃,沸点171 ℃.1.022.水,メタノール,アセトンに易溶.合成洗剤,乳化剤,化粧品,医薬品,農薬,その他に使用される.LD50 2.1 g/kg(ラット,経口).[CAS 141-43-5]【】ジエタノールアミン(2,2′-iminodiethanol):C4H11NO2(105.14).(HOCH2CH2)2NH.融点28 ℃,沸点217 ℃(20 kPa).1.0881.1.4753.引火点151.7 ℃.pKb 5.20.化粧品,ワックスなどの乳化剤に使用される.LD50 710 mg/kg(ラット,経口).[CAS 111-42-2]【】トリエタノールアミン(2,2′,2″-nitrilotriethanol):C6H15NO3(149.19).(HOCH2CH2)3N.融点21 ℃,沸点277 ℃(20 kPa).1.1258.1.4852.pKa 7.82(25 ℃).水,メタノール,アセトンに易溶,エーテル,ベンゼンに難溶.縮合反応における塩基触媒と有機合成反応に使用されるほか,乳化剤,可塑剤,防さび添加剤,保湿剤として使用される.また,大気中の微量の二酸化窒素の簡易測定用捕集剤として,環境分析で利用されている.[CAS 102-71-6]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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