エピメテウス(その他表記)Epimetheus

デジタル大辞泉 「エピメテウス」の意味・読み・例文・類語

エピメテウス(Epimetheus)

土星の第11衛星。1966年に発見。名の由来ギリシャ神話の神。公転軌道ヤヌスとほぼ同じで、およそ4年に一度、接近して運動エネルギーを交換しつつ軌道が入れ替わる。非球形で平均直径は約110キロ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エピメテウス」の意味・わかりやすい解説

エピメテウス
Epimetheus

ギリシア神話の神。ティタンイアペトスオケアノスの娘クリュメネまたはアシアの間に生れた息子たちの一人。知恵者の兄弟プロメテウスと対照的に愚か者だった彼は,プロメテウスの注意を無視して,ゼウス人類の不幸のために彼のもとに送ってよこしたパンドラを妻にもらい受けてしまった。その結果人間は,パンドラがかめのふたを取り世界中にまき散らしてしまった,あらゆる種類の災いに絶えず苦しみながら生きなければならなくなった。彼とパンドラとの間に生れた娘ピュラは,プロメテウスの息子デウカリオンと結婚し,現在の人類の祖先になった。

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デジタル大辞泉プラス 「エピメテウス」の解説

エピメテウス〔銀河英雄伝説〕

田中芳樹原作のSFアニメ「銀河英雄伝説」シリーズに登場する宇宙戦艦。自由惑星同盟軍の第11艦隊旗艦。アキレウス級戦艦の発展型。全長1230メートル。

エピメテウス〔アイドルマスター〕

日本のテレビアニメ『アイドルマスターXENOGLOSSIA』(2007年)に登場する人型重機、iDOL。量産型。愛称は「エピちゃん」。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「エピメテウス」の意味・わかりやすい解説

エピメテウス
えぴめてうす

パンドラ

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世界大百科事典(旧版)内のエピメテウスの言及

【土星】より

…しかし,ボエジャーはさらに多くの衛星を発見または確認し(いくつかは地上で発見されていた),その総数は21~23となった。ボエジャーの確認した衛星のうち番号がつけられたのはXヤヌス,XIエピメテウス,XIIヘレーネ,XIIIテレスト,XIVカリプソ,XVアトラス,XVIプロメテウス,XVIIパンドラ,XVIIIパンの9個である。テレスト,カリプソはテチスと,ヘレーネはディオーネと同じ軌道上で60゜前と後のいわゆる三体問題の正三角形解に相当する場所(ラグランジュ点)に存在している。…

【パンドラ】より

…ギリシア神話で,人類最初の女。プロメテウスが天上の火を盗んで人間に与えたとき,怒ったゼウスは,人間どもにその恩恵の代償を支払わせるべく,鍛冶の神ヘファイストスに命じて粘土で女を造らせ,他の神々から女性としての魅力や美しい衣装などを授けられた彼女をパンドラ(〈すべての贈物を与えられた女〉の意)と名づけて地上に下し,プロメテウスの弟のエピメテウスに与えた。このとき彼女は神々からのみやげとして1個の壺(いわゆる〈パンドラの箱〉)を持参していたが,好奇心にかられた彼女がそのふたを開けると,中からあらゆる災いが飛び出して四方に散った。…

【プロメテウス】より

…イアペトスIapetosの子。アトラス,エピメテウスEpimētheus(〈後で考える男〉の意)の兄弟。デウカリオンの父。…

※「エピメテウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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