エペ

デジタル大辞泉 「エペ」の意味・読み・例文・類語

エペ(〈フランス〉épée)

フェンシングに用いる鋼鉄製の剣。また、それを用いる競技。もと決闘用の細身の剣で、突きだけが認められている。1900年からオリンピック種目近代五種競技の一。→フルーレサーブル

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共同通信ニュース用語解説 「エペ」の解説

エペ

フェンシングの種目一つ得点となる範囲「有効面」はフルーレの胴体部、サーブルの上半身に対して足先まで含めた全身と最も広い。さらに攻撃権のルールがあるフルーレ、サーブルと異なり、先に突いた選手がポイントを得る。各種目とも団体戦は延べ9人で3分ずつ戦い、45点を先取するか、試合終了時に合計得点が多いチームが勝利する。五輪にはエペで9チームが出場。日本の世界ランキングは8位。フェンシングは中世騎士による剣術ルーツとされ、エペは本場欧州での選手層が厚く、人気も高い。

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精選版 日本国語大辞典 「エペ」の意味・読み・例文・類語

エペ

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] épée 「剣」の意 ) フェンシングに用いる剣の一つ。また、それを用いて行なう競技。鋼鉄製の剣で元来決闘に使われたもの。試合は「突き」だけで有効面は全身。一九〇〇年からオリンピック種目。近代五種競技の一種目でもある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エペ」の意味・わかりやすい解説

エペ
épée

フェンシングに用いる剣の一種。またそれを用いて行なう男子のみの競技種目。剣は「決闘の武器」と呼ばれ,全長 110cm,剣身 90cm,最大重量 770gで,剣身横断面は三角形。攻撃は突き (トゥシュ) のみで5本先取で勝ちとなる。全身が有効攻撃面で,双方の同時突きが認められる。

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世界大百科事典(旧版)内のエペの言及

【フェンシング】より

…白いユニフォームを着て金網のマスクをかぶり,片手に剣をもった剣士が台(ピスト)の上で1対1で突き,あるいは斬りを争う。使用する剣により,フルーレ,エペ,サーブルの3種に分けられる。
[歴史]
 刀剣を操作する技術をみがくための訓練や模擬試合はきわめて古くから行われていたが,フェンシングの直接の起源は中世の騎士の技芸であり,15世紀ころ発生したといえる。…

※「エペ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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