オムニバス映画(読み)オムニバスえいが

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オムニバス映画
オムニバスえいが

厳密な意味では一個人の原作なり創作による数編の短編を集めた映画のことで,E.A.ポー原作の『世にも怪奇な物語』 Histoires extraordinaires (1968) や黒沢明監督の『夢』 (90) がその適例。一般には独立した短い物語がいくつか集って一つの作品になったものをさす。第2次世界大戦後特にイタリアやフランスで多く作られた。たとえばフェリーニがその一編を分担監督した『ボッカチオ'70』 Boccaccio'70 (61) など。

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世界大百科事典 第2版の解説

オムニバスえいが【オムニバス映画 omnibus film】

独立した短い挿話,あるいは物語が構成されて,一つの作品になっている映画。エピソード映画episode film(episodic film)と呼ばれている例もある。アメリカの映画史家によると,最初のオムニバス映画はパラマウントの《百万円貰ったら》(1932)で,思いがけなく転がり込む大金を巡る八つの挿話からなるこの映画は,18人の脚本家と7人の監督が名まえを連ねているが,MGMをライバル視していたパラマウントが企画の目新しさを意図したものであった。

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