オルグ(読み)おるぐ

デジタル大辞泉 「オルグ」の意味・読み・例文・類語

オルグ

[名](スル)《「オルガナイザー」の略》組合政党組織拡充などのため、本部から派遣されて、労働者大衆の中で宣伝・勧誘活動を行うこと。また、その人。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「オルグ」の意味・読み・例文・類語

オルグ

  1. 〘 名詞 〙 ( 「オルガナイザー」の略 ) 労働組合や左翼政党の中にあって、運動を組織、拡大したり、連絡調整にあたったりすること。また、その人。
    1. [初出の実例]「工場のオルグをやると」(出典:党生活者(1933)〈小林多喜二〉八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オルグ」の意味・わかりやすい解説

オルグ
おるぐ

オルガナイザーorganizerの略。組織者を意味し、元来は、欧米などの個人加盟を原則とする産業別組合において、職種職業、地域を異にする支部組織や組合員との連絡調整、組織化を専門に行う活動家をさしていた。今日ではより広く、労働組合や階級政党など大衆運動における指導者、組織者をさす。オルグは一般に、下級の指導機関が弱体であるなど問題があった場合に、上部機関から直接当該機関に派遣され、運動の指導および指導組織の強化、未組織大衆の組織化、上部機関決定事項の周知徹底などの活動にあたる。なお、オルグのうち、全国規模で活動にあたる者を全国オルグ、地域を限定して活動にあたる者を地方オルグという。

[吉田健二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のオルグの言及

【オルガナイザー】より

…組織者の意味で,略してオルグともいう。労働組合の上部機関から派遣され,特定の地域や経営に責任をもち,未組織労働者に働きかけて組合加入や組合結成を促進し,また,弱体な組合下部組織に貼りついて,その活動を援助する(このような活動をオルグ活動という)役割を果たす。…

※「オルグ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android