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オングストレーム Anders Jonas Ångström

世界大百科事典 第2版の解説

オングストレーム【Anders Jonas Ångström】

1814‐74
スウェーデンの物理学者。1839年ウプサラ大学で学位を得た後,実用的な天文学の勉強のため42年にストックホルム天文台へいく。58年より晩年までウプサラ大学の教授職にあった。スペクトル分析の研究者で,とくに太陽光スペクトル,オーロラのスペクトルに関する業績を残したが,地磁気熱伝導の研究も行った。61年より太陽光スペクトルを集中的に研究し,太陽大気中に水素が存在することを発見した。68年に太陽スペクトル図を完成させた際,その結果を10-8cmという単位を使って表したが,この長さの単位は彼の名にちなんでオングストロームと呼ばれ,光の波長その他の単位として広く使われている。

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大辞林 第三版の解説

オングストレーム【Anders Jonas Ångström】

1814~1874) スウェーデンの物理学者。太陽大気中に水素の存在を発見。太陽スペクトル図を完成するなどスペクトル分析の研究に貢献した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オングストレーム
おんぐすとれーむ
Anders Jonas ngstrm
(1814―1874)

スウェーデンの天文学者、物理学者。ウプサラ大学に学び、学位取得後、短期間ストックホルム天文台で研修したほかは、一貫して母校の教壇に立ち、1858年以降、没年まで教授職にあった。業績は光学、熱伝導、地磁気、オーロラなどの研究と多方面にわたるが、もっとも有名なのはスペクトル分析手法の確立である。1850年代までに、各元素には固有のスペクトル線が対応することを実験で確認し、キルヒホッフに先だって吸収線のメカニズムを解明していた。1861年以降は太陽光のスペクトル分析を行い、水素その他の元素の存在を確認した。彼はキルヒホッフのプリズムに対して回折格子を用い、当時としてはもっとも精度の高い波長の測定によるスペクトル線譜を作製して(1868)、近代分光学の基礎を築いた。その際彼が用いた長さの単位、1億分の1センチメートルには、今日も彼の名がつけられている。[後藤邦夫]

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