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カナビキソウ カナビキソウThesium chinense

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カナビキソウ
Thesium chinense

ビャクダン科の多年草。本州,四国,九州,および朝鮮半島,中国に分布する。日当りのよい原野の草地に生える。茎葉は白緑色で,他の植物の根に半寄生している。茎は高さ約 30cmで根もとから多数の枝に分れ,葉は線形で互生する。白色の小花をつけ,壺状の球果がなる。

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世界大百科事典 第2版の解説

カナビキソウ【Thesium chinense Turcz.】

日当りのよい芝地などに生えるビャクダン科の多年草(イラスト)。半寄生性で,他の草の根に寄生し養分を得る。高さ15~30cm,全体無毛で淡緑色。柄のない葉は互生で,長さ1~5cmの線形。5月ころ,葉腋(ようえき)に白色の小花をつける。果実は直径約2mmの楕円状球形で,先端に宿存性の花被片が残っている。本州,四国,九州,琉球,朝鮮,中国の暖地に分布する。日本にはもう1種カマヤリソウT.refractum C.A.Mey.があり,北海道,南千島,サハリン,朝鮮,中国北部,シベリアに分布する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カナビキソウ
かなびきそう / 鉄引草
[学]Thesium chinense Turcz.

ビャクダン科の多年草。日当りのよい芝地などによく生え、他種の根に半寄生する。全草無毛ですこし粉白色を帯びる。茎は数本叢生(そうせい)し高さ15~35センチメートル。葉は互生し長さ1~4センチメートル、幅1~3ミリメートルほどの線形で先端はとがり、やや多肉質。花は4~6月、葉腋(ようえき)に単生し、花柄は短く葉の下部と合生し、花下に2枚の小包葉がある。花は両性で小さく、表面は淡緑色、裏面は白色、花被(かひ)は子房に合着して筒状となり、先端は4~5裂する。雄しべは4~5本、果実は楕円(だえん)状球形で長さ2~3ミリメートル、先端に花被裂片を残存し、緑色で表面には網状に隆起する脈がある。名は、鉄引草の字をあてるが意味は不明。本州、四国、九州、沖縄および朝鮮、中国に分布する。同属のカマヤリソウT. refractum C. A. Mey.はやや大形で明らかな花柄があり、北海道からシベリアなど温帯北部に分布する。[小林純子]

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