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カボス

百科事典マイペディアの解説

カボス

ぶす臭橙(しゅうとう)とも。柑橘(かんきつ)類の一種でダイダイに似る。青い実の汁は酸味に富み香りがよいので酢の物,ちりや洗いのつけ汁に用いる。大分県が主産地。

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世界大百科事典 第2版の解説

カボス【Citrus sphaerocarpa Hort.ex Tanaka】

初秋から冬季にかけ出荷される,大分県特産の調味用かんきつ類の一つ。ミカン科の常緑広葉樹。名は,ダイダイの古名カブスから転訛したといわれる。大分県に古くから分布する。臼杵市竹田市を中心に樹齢100年を超えるものが多数あり,元祖樹は樹齢200年以上と推定されている。ユズ近縁種と思われるが,起源は明らかでない。かんきつ類の中では寒さに強く,年平均14~15℃のところまで栽培できる。近年,主として,大分,宮崎県で増植されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カボス
かぼす
[学]Citrus sphaerocarpa hort. ex Tanaka

ミカン科の常緑小高木。大分県に古木がある。ユズの近縁種。葉はやや小形で翼葉がある。果実は11月に黄色となり、果面は粗く、剥皮(はくひ)はすこしむずかしい。果頂部に不明瞭(ふめいりょう)な凹環(おうかん)がある。収穫は色づく前の9、10月にする。果実は110グラムくらいで、9室があり、緑色の多胚性(たはいせい)種子が25個ほどある。果肉は淡黄色で柔らかく、多汁。酸味が強く生食には適さないが、芳香があり、風味に優れ、食酢用として珍重される。とくに日本料理によく調和する。耐寒性はやや強く、平均気温14~15℃の地方に適し、大分県下に多く栽培される。[飯塚宗夫]

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